
やっぱりクリスティアーノが一番
私が初めてポルトガルチームに遭遇したのは2000年のEURO 2000。彼らとイングランド(ベッカムも)チームはベルギーのWaterlooに宿泊していた。ふと大勢で外を歩いて移動しているポルトガルチームの姿があった。キャプテンのFigoが先導し、長髪のGomezも発見。地味だけどチームワークの良さそうな感じだった。

それから数年後、ロナルドが現れた。世界共通のすごいハンサムだったので、何かする度に世間の目が集中した。そもそも美人かハンサムで何も悪い事していない、人に迷惑をかけていないのにすごく嫌われる人は、間違いなくカリスマ性を持った大スターだ。ただロナルドの場合は普通よりもっとひどかった。男性のヤキモチとヒガミは女性のより目立つから、試合中でも意地悪なヤジが飛ぶ。メディアは理由もなく彼の悪いイメージしか写さない、書かない、載せない。審判もいつもロナルドに不利、ほんとうに不利すぎた。それでも彼は純粋。サッカーもずっと続けてもっと上手くなり、若いのに大きな苦労がにじみ出ていた。

さて2026年、この不景気にバンクーバーもワールドカップの試合をアメリカとメキシコと一緒にホスト。ポルトガル戦は残念ながらトロントへ行ってしまった。

ロナルドの試合を見る度に、もうこういうカリスマ・スターは数十年、もしくは100年に一度しか登場しないだろうと思った。何が違うのかわからないが、まず人柄が良い。彼がチームに入った時は厳しい大先輩が沢山いて、若くて自分に人気がある分、上から叩かれたと思う。だがマナーの良さで先輩を立てる、上を励ます彼の姿にスター独特の傲慢さはなかった。むしろ自然に涙する彼を見て、周りの子供たちは共感して(父親達に反して)ロナルドファンになっていった。ロナルドはしつこい子供ファンにも、他の選手と比べものにならないほど優しかった。

でも今回残念だったのはポルトガルチームの若い世代の選手たち。彼らのたっぷりな自信が心配になるぐらい。まずロナルドにボールを渡さない。自分が強豪相手に簡単にゴールを決められると思っていたのか、ロナルドをわざと外したのか、とにかくチームワークの悪さが感じられた。我先でベテラン先輩に対する敬意も全く見とれない。それはポルトガルに限って、勝っても負けても結局ロナルドのせいになるからで、若い選手のミスは誰も見ないし彼らは咎められないからだろう。目立ったのは彼らの傲慢さだけだった。

ロナルドの相棒で親友・ぺぺ(Pepe)がいないのも今回響いている。いつも身体を張ってロナルドをサポートしたり、相手へのタイムリーな仕返しファール?で笑わせてくれたぺぺ。ポルトガルサッカーが一層面白かった時期だ。そして10年間リアル・マドリッドで一緒だったルカ(クロアチアのModrić)。ロナルドへ確実なパスを送れる彼がこのチームにいたら結果も断然違っていただろう。

ロナルドは41歳になったがまだ辞めるには早い。彼の息子ジュニア(Cristiano Ronaldo JR)はもうすぐ出てくる。親子で一緒に試合に出てポーズを決める姿が見たい。だから辞めないで、最長年現役サッカー選手を目指して続けてほしい。世界中の人がまだ見たがっているし、彼ならきっとできる。ありがとうはまだまだです、ロナルド!

Photos Credits: Christiano 公式サイト、FIFA 2026, NIKE, Pepe公式サイト
PS: FIFAが発表-ロナルドが世界記録更新。2006年から2026年のワールドカップ全てにおいてゴールを決めた!

