E.J. Hughes

The Painted Life of E.J. Hughes

E.J. Hughes
©2025 VIFF

カナダを代表する人気画家の生涯

2007年に他界してからも一層ファンが増え続けているカナダの画家、E.J. Hughes。数十年もの間、彼が描いたBC州の美しい自然は、多くのカナダ人を魅了してきたが、彼個人について知る人は少ない。描いた絵が全く売れず材料費も出ない一時期は、辞めて漁師になろうとした彼だったが、第二次世界大戦中に戦地画家として毎日戦地に向かい、妻の看病中も絵を描き続けた。

その後、モントリオールDominion GalleryのMax Stern氏との出会いが彼の人生を大きく変えた。資金だけでなく、アドバイス、将来的な方向、予定や締め切りを求められる生活の変化が貢献した。地味でプライベートだったHughesだったが、Sternとの50年間に及ぶ文通と友情の中で失敗や成功など全て彼に手紙で報告したという。

そして1つの絵が2004年のオークションで当時最高額(健在しているカナダ人画家として)の1億ドルを超えると、オークションにわざわざ電話して「私の絵の落札をありがとうございます。と言っても私がそのお金をもらえる訳ではないのですが」と前代未聞のジョークを放った彼の素顔に触れられる。

数年かかったドキュメンタリー

Hughesの伝記を書いたRobert Amosさんの録音テープを元に、何度もバンクーバー島に出向いた女性監督のJenn Stromさん。彼女は重要な美術ポイントに触れながら、彼のパーソナルライフに焦点をあてた。以前はアート界の問題児、声が大きそうというイメージがあったのに、調べると実際は静かで自分の個展参加も遠慮するほどシャイな男性だった。成功しても私生活は全く変わらない、そんなHughesにすっかり夢中になってしまったという。

Hughesが実際に絵を描いた場所を何度も往復したというバンクーバー島出身でカナダで有名な監督プロデューサーのKevin EastwoodさんもアーチストHughesの偉業を「残したい、守りたい」と常に感じたそうだ。

「Hughesはクラシックジャズが好きだったし、映画は彼の1930〜50年代を描く」と思ったStrom監督は、作曲家Mark Lazeskiさんに、「茶色のベストを想像して」と音楽を注文をしたそうだ。

そんなアーチストコラボから、静かで美しいバンクーバー島の自然と、Hughes本人が感じ取れるドキュメンタリーが完成した。美術館と重ねての映画鑑賞を推薦する。

Red Carpet
©2025 VIFF
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