
マーティン・スコセッシ監督に名誉金熊賞
以前「自分たちの作っていた映画の時代はもう終わり」と語ったマーティン・スコセッシ監督は、今回の受賞で「映画は死なない。まだまだ作って一人一人の声を届けたい」と語った。

今年第74回ベルリン国際映画祭のメインイベントは、マーティン・スコセッシ監督に贈られる名誉金熊賞。21日に開かれたスコセッシ監督のプレス記者会見は満席。スコセッシ監督はいつもの早口とユーモアたっぷりでプレスを魅了し、映画への深い情熱と愛情を感じさせた。
昔の芸術映画は魔法のようで、常に新しい発見がある。昔一度見た映画を記憶してまた見たくなる。若い頃に人生について考えさせられたから、30年経ってもう一度同じ映画を見る。でも映画を見たら前と違う。映画は変わっていないから、変わったのは自分なんだ。そしてこんな国際映画祭では他のカルチャーの違う視点も習う。子供たちに影響を与えて、彼らの人生を変えていくかもしれない。
自分も若い頃の野心やエゴはもうなくなった。映画は自由だと思っている。カメラをどこに置くか、何を撮るのか。でも今これをしなければでなく、「自分がしたい」でいい。それが芸術なんだ。

映画は変わり続けている。小さい頃は映画を見たかったら映画館に行かなきゃいけなかった。映画とはこういうものだと思い込んでいたけれど、じつは決まっているわけじゃない。映画の技術も速いスピードで変わっていくけれど消費されるのを怖がらず、いつまでも一人一人の声を届けなければならない、と監督らしい優しさで語ってくれた。

