The Boy and the Heron

VIFF Movie Review

The Boy and the Heron / 君たちはどう生きるか© 2023 Studio Ghibli

「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」等の明るさを期待してこの映画を見ると、「え?」と第一印象は少しガッカリ。いつもの不思議な魔法の世界はどうしたのか、なぜ可愛くもない中年おじさんみたいな鳥が出てくるのか、とわけのわからないまま時間が経つ。唯一可愛いのはエプロンをつけた火を操る少女Himiだけ。だが良く考えると、あの子は主人公の少女時代の母親だったのだ。お母さんの愛をくれる少女なんて、さすが宮崎駿監督、その発想が素晴らしい。

映画を見て考えさせられたのは、人を分断する別世界の存在。上の世界と下の世界はまるで現在カナダにある「貧富の差」「権力の差」問題のようでもあった。映画はタイトル通り、「君たちはどう生きるか」と問いかける。大伯父さんの作った道をそのまま継ぐのか、迷路を進みながら自分の道を作るのか。

君たちジブリ世代の若者は優しい心を持っているんだから、もっと外に出てこの社会に向き合って、良い将来を築いてほしい。そして年配には、子供たちにうわべだけの社会を継がせるな、もっと子供たちを大事にして、というような監督のメッセージを感じてしまう。

見終わってなんとなく暖かい気持ちになる映画だった。やはりジブリはすごい。

10月6日 (金) 6:30 pm Vancouver Playhouse

10月7日 (土) 12:00 pm Vancouver Playhouse

2023 Studio Ghibli, 124 min.

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