
VIFF Movie Review:
Wife of a Spy
社会のルール対自分の正義感
黒沢監督の教え子野原位が企画を提案したことから、監督と濱口竜介監督を交えた三人で共同脚本し、去年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞、日本人としては北野武監督以来の17年ぶり)を受賞したスパイ•心理サスペンス映画。舞台は1940年代前半の神戸。第2次世界大戦が近づき緊迫してくる社会の中に、裕福で幸せな福原夫妻(蒼井優と高橋一生)がいた。ふと満州を旅した夫が知った国家機密のために二人の正義と愛が試される。以前VIFFに登場した俳優•東出昌大が憲兵の軍隊長•津森役として共演する。CGやセットを使わず、実在する場所を使った高品質で見応えのあるフィクション映画。脚本と主役の演技が光っている。
スパイの妻
監督:黒沢清
2020年、115分

