
Berlinale
〜人道的でAngelがいると言われるBerlinale〜
ドイツ•ベルリンで開催されるベルリナーレはカンヌ、ヴェネチアと並ぶヨーロッパ3大国際映画祭。毎年大物監督や俳優が勢揃いして新作のアピールをする。今年は2/11~21日に開催された。
ポツダム広場全体が豪華な映画祭会場
ベルリン市内のポツダム広場に出ると映画祭の看板があちこちに見られる。迷子になりそうなぐらい映画館の数も多い。メイン会場のBerlinale Palastでは毎日レッドカーペットがあり、会場に到着する俳優を一目見ようとファンと警備員が随時待機している。カメラマンはフォトコールへ、記者はプレス•コンフェレンスへ、ファンはレッドカーペットへというように全て効率よく分けているのもドイツらしい。
ファン必見の豪華なレッドカーペット
キャーという歓声が起こり、ファンの待つレッドカーペットに映画関係者の車が次々と到着した。一番目の車から出てきたのは映画祭ディレクターのDieter Kosslick (ディーター・コスリック)氏。彼は2001年から15年間、映画祭の責任者でいつも一番にやってきてゲストを迎える。今回はチューニジアの映画『Inhebbek Hedi』の監督と出演者が登場。中でも目を引いたのが女優のRym Ben Messaoud(リム•ベン•メサウド)さん。外は零下で寒かったのに彼女は綺麗にドレスアップ、さすが女優を感じさせた。クルーメンバーが揃ったらプレミア会場に入り自分の肖像画ともいえる大きな写真にサインをする。ハリウッド映画の一番乗りはGeorge Clooney(ジョージ•クルーニー)さん。記者会見には多くのマスコミが押し寄せた。
ウェイン•ワン監督の映画『女が眠る時』の記者会見は華やか。すらっとした俳優の西島秀俊さんが一際目立ち、忽那汐里さんと小山田サユリさんも笑顔が素敵だった。
またベルリンではEFM(ヨーロピアン•フィルム•マーケット)も同時開催された。通常これはフィルム関係者の展示会でプロデューサーたちが主に参加する。しかし近年、人気俳優も監督やプロデューサーとして参加するようになった。特にスカーレット•ヨハンソンさんなどハリウッドのトップ女優が自分の手がけた作品をヨーロッパ市場へ売り込む。ベルリンは豪華なビジネス会場でもあるようだ。
ベルリナーレの締めくくりは21日の受賞式。ノミネートされるだけでも大きいこのベルリンで勝つということは世界のトップの座を意味している。少し前に発表された今年の名誉金熊賞はドイツの映画撮影監督、Michael Ballhaus(ミヒャエル•バルハウス)監督が受賞。ベルリナーレ•カメラ賞(特別功労賞)はBen Barenholtz (ベン•バーレンホルツ、USA)監督、Tim Robbins (ティム•ロビンス、USA、写真)さん、Marlies Kirchner (マーリース•カーヒェナー、ドイツ)さんの3人が受賞した。
最高賞の金熊賞はイタリアのGianfranco Rosi(ジャンフランコ・ロッシ)監督の『Fire at Sea』。銀熊賞(審査員グランプリ)はDanis Tanovic(ダニス•タノヴィッチ)監督の『Death in Sarajevo』。『Inhebbek Hedi』のMajd Mastoura(マジッド・マストゥラ)さんは銀熊賞のベストアクターにMohamed Ben Attia(モハメド・ベン・アッティア)監督は初監督作品賞をダブルで受賞した。審査員長のMeryl Streep(メリル•ストリープ)さんの笑顔と共に、第66回ベルリン国際映画祭は最後まで赤一色で華麗に幕を閉じた。

ベルリンで起こったこと
その1
コーヒーを飲んでいました。すると「ここに座っても良いですか?」と25歳ぐらいの男性が。「どうぞ」と言うとその人がエージェントと待ち合わせをしているのだと喋り出しました。俳優だと言ったのですが、若いからてっきり新人だと思って今度映画みるからね~と言って別れました。後で他の記者が寄ってきて「すごい人のインタビューだったね、どうだった?」って。え?ハリウッド警察映画の主役だった? あの俳優さん、謙虚すぎ!
その2
『女が眠る時』のプレス会場に現れた中国人の女性記者。ゲストの名前札を見るなり「え?」という感じでまた見直していました。そして私に向かって「香川照之?」と言うので「この映画には出ていないよ」と答えるとかなりがっかり。香川さんの写真を見せてくれました。どうやら彼のファンだったらしく他の俳優には興味がない。結構美人だったから香川さん、喜んだかも。。。
その3
俳優を待ち伏せしてサインを求める日本人女性二人組を発見。男優は優しいからよくサインをしてくれますが彼女たちはしつこく3枚くらいサインさせて「どう?」「バッチリよ」と話していました。でも俳優はなんとなく不機嫌そう。またある俳優は「それ僕じゃないよ、フォトショップされたものだ。ファンなら気がつくだろう」と皮肉って去りました。そういう人たちがいると本当のファンがサインをもらえなくなリます。飛行機代でも稼いでいるのでしょうか?でも人の好意を商売に、はちょっと考えましょう。
ベルリンには「一年中クリスマスショップ」もあります。映画と全く関係ないのに素敵だから小さな買い物をしてしまう。食べ物も美味しくてホテルも清潔。さすがドイツ、とまた思いました。

While the Women Are Sleeping(女が眠る時)
監督:ウェイン・ワン
ストーカーが覗き見たのは愛か狂気か 休暇で妻と一緒に海辺の高級リゾートを訪れた作家の清水健二(西島秀俊)。妻と倦怠期を迎えて仕事もうまくいかない健二は、ふと初老の男・佐原(ビートたけし)が若くて美しい女性・美樹(忽那汐里)に日焼け止めクリームを塗っている姿を目撃する。親子ほど年の離れた二人の存在に執着した健二は毎日二人の姿を尾行し、やがて部屋を覗き見るようになる。小さな好奇心から始まった行為は予測のできない秘密と衝撃の結末へと進んでいく。

