
モデル:ミランダ•カーさん Miranda Kerr
マルシェのMagnumコーナーに登場
カンヌでは「コンタクト」「ネットワーキング」を合言葉に、映画祭と並行してマルシェ(ビジネス市場)も催されている。毎年参加者が1万人以上という大規模なビーチ沿いのヴィレッジでは、映画関係者が財閥や投資家を相手に映画上映も含めて毎日様々なイベントを行う。主にプロデューサーやエージェントが映画の資金調達、配給などに駆け回るような場所だ。今回ヴィム•ヴェンダーズ監督の新作は夏の撮影前からすでに数カ国の配給が決まった。
世界で大人気のスーパーモデル、ミランダ•カーさんは、アイスクリーム会社のイメージガールでもある。新製品を紹介した後、十分な睡眠と水を摂る、KORAオイル(自身が開発した)を顔につけて寝る、肌はボディブラシで洗って刺激を与える、息子と絵を描く時間を楽しむことを心がけていると語った。32歳の子持ちとは思えない容姿でファンの「ミランダ」コールが会場外まで響いていた。大手会社は新製品のキャンペーンを兼ねたイベントを開き、映画関係者はスポンサー獲得やコマーシャル契約を狙う。
今年は117国が参加したというヴィレッジ•インターナショナル。ここでは世界各地のロケ地の相談も受け付けている。ジャパン•パビリオンには女の子のアンドロイド(ロボット)「あすな」ちゃんがいた。身長152cmのアンバセダーは首、頭、目、頰、口、舌が動き、人毛の髪とシリコンの皮膚を持つ。A-Lab会社の三田武志さんによると、空気を圧縮して裏からホースで通し、体の中にある14個のエアーシリンダーによる空気のピストン運動で動いているそうだ。音や熱を出さないあすなちゃんはビジネスのスピーチもできる。去年は東京デザイナーズ•ウィークやビッグサイトなどの展示会マスコットとして活躍した。ヘアメイクで変身するという日本ならではの新テクノロジーだ。
話題に欠かないレッドカーペット
世界的に有名なブランドのグッチは、マーティン・スコセッシ監督と共にクラシックシネマの修復•保存活動を支援している。10年目の今年はルキノ・ヴィスコンティ監督によるアラン•ドロン主演の作品「若者のすべて」(1960年)のデジタル修復版が完成し、グッチのCEOとイメージ女優たちが華やかに上映会に出席した。ハイヒール着用義務問題、ドレスのオークションやチャリティーガラなど芸能ニュース盛りだくさんのカンヌ。今回もレオナルド•ディカプリオさんが母親のプレゼントにとシャネルのバッグを競り落としたそうだ。日本からは映画『リトルプリンス•星の王子様と私』の日本語吹き替え版の主要キャストである津川雅彦さんがレッドカーペットに登場した。75歳で初めてカンヌに登場した大俳優に大きな拍手が起こった。
そして気になる授賞式だが、黒沢清監督の『岸辺の旅』が、「ある視点」部門•監督賞を受賞した。監督は2001年に『回路』で国際批評家連盟賞、2008年に『トウキョウソナタ』で「ある視点」部門・審査員賞を受賞しているのでこれで3度目のカンヌでの受賞となった。「『岸辺の旅』は向こうの世界がこちらの世界と一緒に旅ができるのだと証明してくれた素晴らしい作品です」と評されると監督が「ささやかな地味な作品の中から1つの輝きを発見してくれた」と審査員に感謝した。12日間に及んだカンヌ国際映画祭は授賞式を最後に華やかに幕を閉じた。
それにしてもミランダのドレス、前も後ろも開いてスケスケで、スポンサーは一体何を考えてこんなドレスを用意したのだろうかと考えた。また体の線をしつこく追う男性カメラマンたちもすごかった。しかも司会の女の人、すごく偉そうでミランダの名前を間違えて紹介した。とてもかわいそうだったが、顔色ひとつ変えない彼女。さすが美人の余裕だ。まだ学生みたいに見えるぐらい若いミランダ。本当にコラの化粧品効くのか使ってみたくなる、うーん。


