黒澤明 Akira Kurosawa

Sanjuro   椿三十郎

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Toshiro Mifune “Sanjuro” ©1962 Toho

 

何回も見たい作品

1962年の作品で、名作「用心棒」の続編といわれる。椿三十郎と名乗るを浪人の侍が、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍を助けるストーリー。三船敏郎演じる侍は人間味があってユーモアたっぷり。加山雄三をはじめとした若侍たちをうまく制御し、敵方の用心棒で悪者の仲代達矢と知恵比べをする。二人によるラストの決闘シーンは衝撃的で一度見たら忘れられない。黒澤明監督が時代劇にリアルさを求めていたため、殺陣の見所が多く、撮影中に刀で自分の手を切った俳優もいた。襲撃の合図として大量の椿の花を小川に流すシーンも必見。

 

The Hidden Fortress 隠し砦の三悪人

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黒澤映画を代表する人気俳優三船敏郎 2019 ©The Cinematheque

時代を超えるダイナミックな35mm映画

黒澤明監督による懐かしい痛快娯楽時代劇で、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した作品。舞台は戦国時代。戦いに敗れ落城した秋月家の雪姫(上原美佐)を守り、お家の復帰を願う家来で侍大将の真壁六郎太(三船敏郎)。二人は百姓のふりをしながら軍用金となる金の延べ棒を持って旅に出る。褒美目当ての百姓・太平(千秋実)と又七(藤原釜足)に姫が口を聞けないと嘘をつきながら、なんとか敵陣の関所を突破して自分たちの領土に逃げ込もうと計画する。だがその間に様々な戦闘が彼らを迎え撃ってくる…。モノクロで黒澤監督初のシネマスコープ(横長のワイド画面)作品。『スター・ウォーズ』に大きく貢献した純粋な映画製作を大スクリーンで体験できる。

 

Seven Samurai (七人の侍)

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今見てもかっこいい三船敏郎 ©1954 Toho

世界の映画監督に愛される日本の名作

映画の歴史に名が挙がるモノクロの侍映画で、脚本・監督が黒澤明、主演は三船敏郎と志村喬。舞台は日本の戦国末時代。盗賊になった野武士の略奪と、それを見て見ぬふりをする代官の愚行に農民たちが困っていた。そんなとき人質事件が発生。偶然通りかかった浪人の勘兵衛(志村)の強さに農民たちは、彼に野武士退治を依頼する。だが勘兵衛は侍が7人必要だという。やがて勘兵衛の人柄と強さで集まった7人の侍たちが、身分差を超えて正義のために立ち上がる。過酷な撮影だったと俳優全員が口をそろえたほど、黒澤監督のこだわりがうかがえる作品。

 

To Live(生きる)

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主役を演じた名優・志村喬 2017 ©The Cinematheque

監督自身が好んだ時代を超える感動映画

1952年、黒澤明監督が『羅生門』や『七人の侍』と同じ時期に作った現代劇で、ベルリン国際映画祭で上院特別賞を受賞した作品。主役は志村喬。市役所で市民課長を務める渡辺(志村)は、毎日市役所内の縄張り争い、住民の陳情のたらい回し、書類に判子を押すだけという形式だらけの生活を送っていた。ある日、自分の余命があと少しと悟った彼は、自分の生き方をもっと意味のあるものに変えたいと考える。数カ月後、住民が要望していた公園を完成させた彼は、雪の降る夜にブランコに揺られたまま息を引き取る。そして通夜の席で幹部、同僚、住民たちが集まりそれぞれの視点から渡辺の人生を振り返っていく…。黒澤監督の優しさが感じとれる永遠の名作。

 

 

 

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